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| 便利なトレッキングポールの目的と活用法 効用はバランスと脚力の補助 最近、登山事故統計では、中高年(40代以上)の転倒による事故が約7割を閉めているそうです。 60歳代のバランス能力は、20歳代の30%、脚力は50%程度と言われ、転倒はバランス能力と脚力が低下すると起こりやすくなります。 ------------------------------------------------------------------- Q.登りと下りで着地する時に、足はどのくらい衝撃を受けるの? A.登りの場合は、体重の約1倍で緩やかにかかります。下りの場合は、 非常に大きく体重の約2倍、しかも着地の瞬間にかかります。 ------------------------------------------------------------------- Q.着地時には、筋肉など人体にどのような影響があるの? A.山道を上り下りをするための主な筋肉は、太ももの前側にある「大腿四頭筋」です。 登りでは縮みながら力を発揮します。運動をあまりやっていない人が、 急激な負荷のかかる登山活動や磯、渓流に出かけたりすると、多くの筋細胞が壊れてしまうことが報告されています。 そのとき起こる症状が「筋肉痛」で、下り始めると痛みが起こることが多いのは、 下りでは上りよりも筋肉にとってはるかに大きな負荷がかかっていて、 そのため下りのほうが筋細胞が多く壊れてしまうからだといわれます。 筋細胞が壊れると筋力の低下が著しく、たとえば下りで足がガクガクになったり、 思うように動かしにくくなったりすることが起こるのです。 |
| ■トレッキングポールは年寄り向けとか、体力のない人専用とか色々と言われていますが、 実は人並み以上の体力を持つ名だたる登山家達もこのトレッキングポールを必ず携行しています。 長時間の歩行による足の筋肉や膝の疲労を緩和することで体力維持を図り、ピーク到達を成し遂げることができているのです。 《ダブルポールでトレッキング!》 ◆ポールの長さは登りでは短めに、下りでは逆に長めに調整するのがコツです。 また斜面突いたときに肘が直角になるサイズがベストです。 ポールを操作するための主な筋肉は「上腕三頭筋」で、この筋は力こぶの上腕二頭筋の裏側にあり、 肘の関節を伸ばす働きをしています。肘の関節角度が90度のとき最大の力を発揮できるのです。 ![]() ◆ポールは整備された道を歩く時は最大の効果を得られます。2本ポール(Wポール)を使うとより効果的です。 クロスカントリースキーレースのようにリズムもとりやすく、身体を前進させる推進力を効果的に導きます。 踏み出した足より前に突かないことがポイントです。 ポール1本の場合は、リズムがとりにくく、ステッキ(杖)のように寄りかかりやすくなるので推進力が妨げられます。 ![]() ◆登りでは歩幅と同じ位置よりやや後ろにポールを突き、腕の動きによるリズムと推進力で膝を有効に使ってゆっくり歩きましょう。 あまり前上の方に突いたり、後ろすぎたりすると推進力が阻害され、腕力が余分に必要となります。 グリップの握りを軽くして、ストラップに手首をあずけるように握れば一層楽になります。 肘から上に腕を上げすぎると負担が大きいので、必要以上に上方に突きすぎないことがポイント。 急傾斜では、中央のシャフトを縮め、肘が直角に曲がるように登ります。 ![]() ◆急坂、岩場、ぬかるみといった悪路の下りでは、ポールを有効に使えるまでやや経験が必要です。 ポール機能を有効に発揮させるには、正しい使用法とある程度の腕力が必要です。 歩幅を短く、ポールを突く位置は着地位置と同じにし、腕に体重移動をしながら足を下ろすようにします。 常に2本のポールに体重を乗せすぎていると腕が疲れてきます。臨機応変に荷重しましょう。 多くの調査報告でも2本使った時と使わなかった時との着地衝撃の違いが報告されています。 2本のポールを使用すれば、特に下りのバランスや足にかかる衝撃はかなり緩和されます。 ![]() ◆山の斜面を横切るような登山道では、道が崩れた箇所に出合うことが多々あります。 そんなとき、重心を垂直方向に保ち、スリップを防ぐのにポールが役立ちます。 ピッケルのアンカーと同じ持ち方で、山側のポールを谷側の手に持ちかえ、空いた手はシャフトにそえて体を起し歩行します。 使用しないほうのポールは手首にぶら下げます。 ■登りではとくに問題はありませんが、下りでは膝、足の負担を軽くする腕への体重移動(荷重)で思いのほか筋力が必要になってきます。 ポールを使って足にかかる衝撃力を軽くしようとすればするほど、その分は当然腕にかかってきます。 もともと腕力は脚力の3分の1程しかありません。 脚力の弱い人がそれを腕力でカバーしようとしても限界があります。普段から足腰を強くするトレーニングをしておきましょう。 |