Q:自宅の高度に合わせてアルチメーターを設定しましたが、日によって数メートル違う高度が表示されるのはなぜですか?
A:アルチメーター(高度計)は気圧の変化によって高度を計測します。気圧は天気によって変化するため、おなじ場所でも時間によって表示される高度が変化します。(高気圧、低気圧の接近にともなって気圧が変化します。)
1hPa(ヘクトパスカル)の気圧変化は高度にして約8mの変化に相当します。
したがって、アルチメーターが正しく機能するために、たとえば、自宅や登山道のベース地点など標高がわかっている地点で1日1回以上、その都度設定、補正することが必要です。
Q:アルチメーターを気圧計として使用できますか?
A:たとえば、以前に設定した自宅の標高は、現在の気圧によって、表示される高度は実際よりも低かったり、高かったりします。このことから、天気変化を予想するための気圧計としてアルチメーターを使用することができます。もし、自宅の高度がかなり高く表示されれば、現在の気圧は低いことがわかります。(低気圧は天気が良くないことを意味します。)反対に、表示される高度がかなり低ければ、現在の気圧は高く、したがって、天気が良いことを意味します。(8mの高度差は約1hPaの気圧差に相当します。)海抜0m地点での標準気圧は約1013hPaです。非常に強い低気圧は1000hPa以下に発達することがあり、強い高気圧は1030hPaぐらいになることがあります。この気圧差はアルチメーターの高度表示にすればおよそ250mの差異となります。
Q:ハイキングをしている間、たとえば、山小屋や、道標、地図などで標高を確認しても、アルチメーターの表示がその高度を正確に表示しないのは、なぜでしょうか。
A:アルチメーターが高度を計算するには、そのときの気圧とともに、温度も重要です。どのアルチメーターも、高度が高くなるにしたがって温度がしだいに低くなる(100mにたいして0.7℃)ことをベースにしています。また、大気の状態によっても左右され、たとえば中央ヨーロッパで秋によくおこる、気温の逆転現象といわれる、かりに、高度2000mの温度がもっと低い800mの温度とほとんど変わらないという現象がおこることがあります。このような、普通ではない温度状態が、機械式、電子式にかかわらずすべてのアルチメーターの精度に影響します。
Q:アルチメーターは1mきざみになっています。アルチメーターをもって1m上にあげたり、下にさげたりしても、高度表示が変化しないことがありますが?
A:ビクトリノックスのマークを押してスイッチを入れると、最初の約10秒間は、2秒ごとに高度を計測し、表示します。10秒経過すると、バッテリーを節約するため20秒に一度表示が変わるようになります。(このとき表示される高度は20秒間に2回計測した平均値です。)ここで、またマークを押すと(表示は温度表示モードに切り替わります)、次の10秒間はまた2秒ごとに高度を計測します。
アルチメーターの精度1mを確認するには、アルチメーターのスイッチを入れてから2-3秒間、一定の高さに保ってください(はかりと同様に、おちつくまで数秒間必要です)。ここから、表示の変化を見るためにアルチメーターを上にあげたり、下にさげたりしますが、動かす前にあまり長く待ちすぎると、最初の10秒間が経過してしまいます。そのときは、もういちどマークを押して温度表示にし、さらにマークを押して高度表示にもどります。
Q:エレベーターに乗って何階か上にいきました(あるいは、車で坂道を何秒間か登った)が、その間高度表示は変化しませんでした。アルチメーターは不正確なのでは?
A:もうおわかりでしょうが、エレベーター、ケーブルカー、車などが動き出す前にマークを押して温度表示に切り替えます。アルチメーターは2秒ごとに高度を計測し、一定のスピードで高度が変化し続ける限り(1秒間に1.3m以上の高度変化が必要です)、この計測状態が継続します。
高度変化が2m以内になると、アルチメーターは自動的にバッテリーの節約モードに切り替わります。このモードでは、20秒ごとの表示変化となりますが、ハイキングなどには十分です。
アルチメーターが自動的に2秒ごとの計測に切り替わるためには、20秒間に少なくとも13mの高度変化が必要です。
Q:アルチメーターを、ポケットから取り出して温度表示を見ると、いつも高い温度が表示されます。アルチメーターの温度計が故障しているのでしょうか?
A:パンツやジャケットのポケットの中では、アルチメーターはいつも体温の影響を受けます。温度センサーはアルチメーターの内部に組み込まれているため、新しい環境の温度を表示するには時間がかかります。温度差にもよりますが、正しい温度表示には15-30分必要です。
Q:外気温を測ろうと、かなり長いあいだアルチメーターを持って空気中に出していますが、表示される温度が高すぎるように思えます。温度計が不正確なのでしょうか?
A:正確に温度を測るには、アルチメーターは直接手に持たないでください。体温がアルチメーターに伝わり、正確な温度が測れません。アルチメーターの本体温度が環境温度になるまで日陰に置いてください。このとき、太陽の直射光のもとや、暖かい物体のそばなどに置くと、アルチメーター本体の温度が上昇し、正確な温度が測れません。
Q:あやまってアルチメーターを水の中に落としてしまいました。マークを押してスイッチを入れようとしましたが、表示が出ません。どうすればよいでしょうか?
A:アルチメーターからバッテリーを取り出し、本体を暖かく、乾燥した場所に数時間置いて内部を乾燥させます。内部の水分を逃がし、蒸発させやすいように、電子部品があるほうのハンドル(液晶表示部)を下にして、ハンドルの両端をたとえば、2本の鉛筆などの上に乗せます。完全に乾燥したら、水分を拭いてよく乾燥させたバッテリーを+/−間違えないように入れます。
もし、これで回復しない場合は、新しいバッテリーを入れて試してください。
それでも回復しない場合は、修理が必要になります。なお、水濡れによる故障は無償修理保証の対象外となりますので、ご了承ください。
Q:あやまってアルチメーターを海水中に落としてしまいました。マークを押してスイッチを入れようとしましたが、表示が出ません。どうすればよいでしょうか?
A:すぐに真水(流水)でアルチメーターをよくすすいで、内部の塩分を取り除きます。そのあとは、上記の水濡れと同じように処理します。
海水中に落とすと、材料や、各ツールのパーツ、電子部品などすべてがより大きな危険にさらされます。故障の場合は修理をお受けしますが、無償保証修理の対象外となりますので、ご了承ください。
Q:アルチメーターは外気温の変動の影響を受けますか?
A:高度センサーは温度補正されています。つまり、理論的には、同じ高度にある、異なる温度の二つの部屋をいったり来たりしても高度表示は変わらないことになります。温度差が少なくとも20℃あると、高度表示に約2mの差がでます。
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